『罪より死を』
助任司祭 丸岡 秀世
5月16日は鷺沼教会の保護者である聖ドミニコ・サビオの祝日にあたります。
この聖人は1842年4月2日に生まれ、1857年3月9日に15歳で帰天された年若い聖人ですが、ちいさな巨人と言われています。
7歳の時初聖体を受け、自分の決心を捧げました。それは、
- たびたびゆるしの秘跡を受け、神父さまがゆるしてくださるかぎり、聖体拝領をすること。
- 祝祭日を尊いものにしたい。
- ぼくの友だちはイエスさまとマリアさまです。
- 罪を犯すよりも死をお与えください。
でした。
12歳の時トリノのドン・ボスコのオラトリオ(学園)に入り、3年間ドン・ボスコの指導を受けました。
この聖人に非常な驚きを感じるのは、7歳の子どもが "罪よりも死を選んだ" ということと、"罪と死" という深い真実を短い生涯の中で小学校の時からイエスの十字架の秘儀に生きることをもって理解したのではないかということです。 ぬれぎぬを着せられたゆゆしい学友のいたずらを、無言のうちに不当に訴えられたイエスのことを考えて耐えたこと、2人の友人の決闘の間に入り、十字架をかかげて、イエスがご自分を十字架にかけた人たちをゆるして亡くなられたことを繰り返し叫び、決闘をやめさせたこと、自分の日常生活の中で、苦しまれたイエスと共に苦業することを許可するよう、ドン・ボスコに強く願っていたこと、などの中に見ることができます。罪のために十字架上で亡くなられたイエスの愛をしっかりと受け止めていたことが、罪よりも死を選ばせたことの表れと思うのです。 モットーを実践するにあたって、絶えずイエスさまとマリアさまを友としていたことによって、豊かな恩恵の力をいただいていたのです。
聖ドミニコ・サビオの信仰は、敬虔な両親から受け継いだことを考える時に、幼児期における親による宗教教育(信仰を伝えること)がいかに大切かを痛感させられるのです。時代が違うといえばそれまでですが、聖ドン・ボスコにしても、尊者チマッティ師にしても、貧しい母子家庭に育っていながら聖人へと育てられたことを考える時に、現代の家庭に何が必要なのかを考えさせられるのです。
聖ドミニコ・サビオを祝いながら、聖母マリアさまの月であるこの5月に、すべての家庭と子どもたちのために祈ることが、最も必要なことではないでしょうか。
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