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鷺沼教会月刊誌 Communio (コムニオ 一致)

2002年8月号

ドン・ボスコのように、若者の心と一つになって
聖霊の新しい風にのることができますように。

主任司祭 山野内 公司

ドン・ボスコと若者たち 6月は、さまざまな形で、受堅者だけではなく教会共同体としても、堅信の準備をしてきました。そして先月7日、ラファエル梅村昌弘司教様によって堅信の秘跡が授けられ、私たちは、聖霊の風、神の愛の炎の温かさを感じることができました。司教様をはじめ、教会の皆さん、特に準備と実行に協力してくださった方々に心から感謝しています。堅信の秘跡を受けられた皆さんには、『おめでとう!』と『いただいたお恵みを実生活に生かすのはこれからです。』と申し上げたいと思います。それぞれが選んだ『ことば』に導かれて、新しい一歩を力強く踏み出すことができますようにお祈りしています。

 聖霊を受けた弟子たちが新しい人間になり、キリストを証しするものとなったように、教会共同体も聖霊の息吹を受けて若返ります。鷺沼教会では、8月はドン・ボスコをテーマにしています。サレジオ会の創立者であるドン・ボスコは、イタリアのトリノ市のはずれ、ベッキ村で、1815年8月16日に生れました。ドン・ボスコは、教会、社会、特に若者にとって、神様からの贈りものと言えるのではないでしょうか。
 「『人類社会の最も繊細で、最も貴重な層』をなす青少年の救いに貢献させるため、聖霊はマリアの母としての働きかけをとおして、聖ヨハネ・ボスコを起こされた。」(サレジオ会会憲第一条)
 ドン・ボスコの使命は、9歳の時に見た不思議な夢に示されています。夢の中で、広い牧場に立っていたヨハネの前に、乱暴な子供たちがいて神様を侮辱するのを聞くと、彼はそれを力で抑えつけようとしました。すると体全体が輝いている男の人が現れ、暴力や腕力ではなく、親切に友達になってあげるように、ヨハネに諭しました。ヨハネが見ている前で、その乱暴な子供たちは恐ろしい獣に変わって噛み合ったり傷つけあい、次に、急に小さなかわいい羊になって、今度は楽しそうに広い牧場で跳んだり撥ねたりしました。男の人は『少年たちを良いことに導きなさい。悪いことではなく、よいことを教えてあげなさい。』と言ったので、どうすればよいかと問うヨハネに、『私が言ったとおり一生懸命努力するなら、あなたにすばらしい女の先生を紹介してあげよう。あなたが愛と忍耐と勇気をもっていれば、どんな困ったことでも解決できるようにしてくれるでしょう。』と答えました。後ろを振り向くとマリア様が現れ、彼の手をとって、『さあ、元気をお出しなさい、ヨハネ。いつかあなたはこのことを理解するでしょう』と言われ、そこでドン・ボスコは目が覚めました。

 ドン・ボスコの教育法は、予防教育として知られていますが、それは9歳の時の夢の実現として形作られたものだったのです。予防教育の根本は、青少年とともに、青少年をとおして福音を伝えることであり、ドン・ボスコの精神では、青少年のために働くだけでなく、青少年とともに働くことがキーポイントになっています。
 ドン・ボスコは、神の愛を青少年に伝えるために、同じ青少年をその道具としました。そしてご自分が始めた活動の後継者を選ぶ時に、既に完成された司祭たちではなく、一緒に生活していた若者の中から何人かを選び、日常生活の中で彼らを養成していきました。彼らに 信頼をおき、彼らがイエス様の福音のために自分たちの人生のすべてを捧げる気持ちを目覚めさせていきました。
 私たちはこの精神を受け継いでいる共同体です。神の恵みは、私たちを生かし、新たにします。恵みは、いただいたものとして守るだけではなく、生き生きと働かせなければなりません。

 教会共同体として去年の4月末に5つの柱を立ててスタートしましたが、その一つが青少年司牧です。私たちの共同体には青少年や子供たちがいます。彼らは宝物です。彼らの中の数人は積極的に子供たちの司牧に関わっています。
 現在、ドン・ボスコの姿を見るということは、青少年に目を向けることではないかと思います。青少年のために考え働く彼らを支えるだけではなく、ドン・ボスコのようにもっと青少年とともに働くことが重要です。聖霊の新しい風は、彼らをとおして吹いてくるのです。その風に乗ることが、共同体の刷新の道へと私たちを導いてくれると信じています。

 さまざまな面で若者のようになれなくても、彼らと心を一つにすれば、彼らの中に湧き出るいのちが私たちにも伝わってくるのではないでしょうか。今月の意向はそれを表しています。

若い皆さん、あなたたちの心の中に何がありますか?
聖霊のどんな風が吹いていますか?
おそれないでください。
この風に働きに心を開いてください。
その風に身を任せてください。
自分だけにとどまらないで、教会共同体のために、
隙間・窓・扉のようになってください。
あなた方をとおして、みんなに聖霊の新しい風が届きますように。

ドン・ボスコのすすめ


  • 青少年の心をかちえて神に導くことができるのならば、私はあらゆる犠牲をおしみません。
  • 愛されていることを知っている人は愛します。また愛されている人は、特に青少年から愛を受けているでしょう。
  • 青少年のために尽くす人は、神から豊かな祝福を受けます。自分一人たすかりを得たいと考えるのは怠惰です。私たちによって救われた他の人々と共に救いを得るのは大きな慰めです。
  • 危険にさらされている青少年にキリスト教的教育を与えるために、勉強、すすめ、よい模範、また単に祈りをもって協力する人には、扶助者聖マリアが特別なお恵み、また不思議な奇跡的なお恵みをお与えくださったこと、またお与えくださることをいつも言いつづけなさい。
  • 青少年の皆さんは、心の中に徳の宝を持っています。それを持ちつづける限り、すべてを有していますが、失えばこの世で一番不幸な者となるでしょう。

※ 画像 : 鷺沼教会聖堂のステンドグラス「ドン・ボスコと若者たち」

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