家 族
助任司祭 丸岡 秀世
人は誰でも家族の中に生まれ、育ち、成長します。『カトリック教会のカテキズム』は家族について次のように教えています。
「神は男と女を造り、家族を定めて、これに基本的構造を与えられました。(2203)」
「結婚によって結ばれた男女は、子供たちと一つの家族を作ります。(2202)」
「家族内の人間関係によって、それぞれの感情や愛情、関心事などが類似してきますが、これは特に人格同士の相互尊重に由来するものです。家族とは夫婦の共同の協議や子供の教育に関する、両親の熱心な協力を実現するために召された特別に恵まれた共同体なのです。(2206)」
家族なしに人は生きることはできません。たとえ離れていても家族と結ばれています。家族の絆、愛情、悲しみ、喜びの深さを、拉致された方々の帰国、帰省による家族との再会の映像に見て、私たちは深い感動を憶え、家族というものを改めてみることができました。 人間は社会的動物ともいわれていますが、人は一人で生きていけるものではありません。他の人々との関わり、支えなしには生きられないということです。家族を基本として社会があります。家族共同体が人間共同体としての社会を作っています。 社会はまた、市町村や地域社会、いろいろな分野でそれぞれの共同体を作っています。例えば、町内会、商店街、学校、病院等の共同体です。
キリスト者は社会の人間共同体とともに、教会という信仰共同体の中に結ばれています。信仰によって神と兄弟に結ばれ、神の愛、神の命に生かされています。したがって、私たち一人ひとりは人間共同体である社会と、信仰共同体である教会に、いろいろな形で奉仕しなければなりません。 教会は一つであり普遍のものです。それで普遍教会といわれ、世界的広がりを持つ一つの共同体なのです。私たち鷺沼教会は、普遍教会の中にあって、部分教会としての共同体です。この共同体は抽象的なものではなく、『教会のカテキズム』が教えるような「キリスト者の家族は"家庭教会"と呼ばれるべきもので、信仰・希望・愛の共同体であり、教会の中で特別な重要性をもつもの(2204)」である、それぞれの家族から成り立っているものです。家族の中で生きることが教会の中で生きることでもあるのです。ここから教会活動は家族的なものとなるのです。
11月17日は教会のバザーが行なわれます。このバザーは教会の家族的一致を表す活動として位置づけられ、企画されました。内外の弱い立場の人を援助する愛の活動となるよう祈り、働きましょう。
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