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鷺沼教会月刊誌 Communio (コムニオ 一致)

2003年3月号


「マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、
思い巡らしていた」(ルカ2・19)

助任司祭 丸岡 秀世

聖母
 今年の冬は厳しい寒さが続きました。暖かい春の待ち遠しさもひとしおです。春の兆しが見えはじめる3月がやってきました。ヨゼフ様の月のはじまりです。この月に救いの神秘のはじまりが訪れます。それは、25日のマリア様のお告げの祝日です。

 大天使はおとめマリアに、偉大な救いの神秘を告げました。「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる」(ルカ1・31〜32)と、マリア様は大きな驚きとともに、「どうしてそのようなことがあり得ましょうか」と尋ねます。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる」(ルカ1・35〜36)と天使は答えました。おとめの胎内に子供が宿る、自然の知恵では理解出来ないことが告げられたのです。それにもまして、その子が神の子であると、マリア様は深い信仰のうちに思い巡らしておられたことでしょう。そして、マリア様は謙虚に「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」(ルカ1・38)と答えられました。

 信仰なしにこの神秘を誰が理解できるでしょうか。マリア様の深い信仰がこの神秘を受け入れられたのでした。そして、エリザベトのところでは、マリア様の賛歌の中で「今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう。」(ルカ1・48)と言われたのです。

 マリア様が胎内に子を宿されたことに苦しみ、悩んだ人がいました。聖ヨゼフです。「夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。」(マタイ1・19)、「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。」(マタイ1・20〜21)と天使のお告げがあったのです。「ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れた」(マタイ1・24)、このことによって、イエスはヨゼフの子となり、ダビデの子孫となり、主が預言者を通して言われていたことが実現したのです。

この3月は、聖ヨゼフの、マリア様への深い思い遣りが教会の保護者として祝われ、マリア様のお告げの祝いともども、私たちに救いの夜明けを迎えさせる月であり、喜びのうちに過ごさせる救いの春なのです。


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