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鷺沼教会月刊誌 Communio (コムニオ 一致)

2004年2月号

ドメニコ・サヴィオと私

司祭 浜辺 正
ドミニコ・サヴィオ像

 
 私が中学生でサレジオ会の志願院(当時鷺沼教会に隣接)に入った頃、初めて鷺沼教会聖堂の左前方にある少年の像を見ました。その時とても不思議な気持ちになりました。それまで聖堂の中に聖人の像を見たことがなかったからです。また、その頃の私は、サレジオについて詳しく知っていたわけではありません。志願院の生活を通して、また学校で働く神父様によってサレジオについて詳しく教えてもらいました。そして、教会内の少年の像がドメニコ・サヴィオであり、彼の生涯についても知ることができました。
 私の中にあるドメニコ・サヴィオの姿は、芯の強い心の持ち主であるということです。ドン・ボスコの学校に入ったドメニコ・サヴィオは、もともと真面目な性格であったそうですが、聖人になりたいという強い気持ちを抱いていました。そのためにはどんな犠牲を払ってでも正しい人であることを望んでいたことが、彼について書かれてある書物を通して伝わってきます。時には苦行を果たそうとしましたが、ドン・ボスコはそのようなやり方ではなく、もっと毎日の生活の中にあることをしっかり行なうことを勧めました。その勧めの中には、「喜び」、「自分の務めを果たす」、「他の人々に善いことをする」がありました。聖人になりたいのなら特別なことをするのではなく、例えば暑さ寒さをちょっと我慢するとか、家の手伝いをするとか、友達と遊ぶときには一緒に遊び、勉強するときはしっかり勉強する、というような単純な勧めでした。しかし、それらを実行することも時には難しさがあるということでしょう。こうしたドン・ボスコの勧めによって、ドメニコ・サヴィオはどんなことも喜びをもって取り組む少年に変えられました。

 さて、今年2004年は聖ドメニコ・サヴィオ列聖50周年、また福者ラウラ・ヴィクーニャ帰天100周年に当たります。そこでサレジオ家族の年間目標として 「日常生活こそ聖性の場である すべての青少年にこの道の喜びを指し示そう」 と、サレジオ会総長チャーベス神父様は呼びかけておられます。鷺沼教会に属する私たちもサレジオ家族の一員としてこの言葉を受け止めることができるでしょう。ドメニコ・サヴィオもラウラ・ヴィクーニャもサレジオの学校、サレジアン・シスターズの学校の生徒でした。日常の中にこそ聖性への道があるということをドン・ボスコは示しましたし、今のこの社会の中でも示されるべき道であると考えます。聖性への道が何か特別なもの、あるいは程遠いものとはいわず、今置かれている状況の中で、それぞれが力を発揮できるように取り組む姿勢を大切にすべきでしょう。喜びをもって物事に取り組めることは、好きこそものの上手なれではありませんが、好きなことに夢中になれるということでもあります。また、困難にあってもそれを乗り越えようとする力も与えられることだと思います。困難を乗り越える力、それはふと気づいたときに思い出されることかも知れません。

ドメニコ・サヴィオに倣うこと、それは毎日の生活の中にある宝を探すこと、また見つけ出そうと心がけて生活することだとも考えます。でもドメニコ・サヴィオはとても大きな決心を立てています。「罪を犯すよりは死を」。私たちを導いて下さる神様に信頼しつつ、善なるものを求めて毎日を送るようにしたいものです。


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