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鷺沼教会月刊誌 Communio (コムニオ 一致)

2008年4月号
 出会い 
主任司祭 田中 次生
 
エマオへの道で 3月27日(木)私たち総勢9名は、懐かしの星美学園小学校に参集しました。校舎の前に大きな桜の木があり、「星美学園小学校入学式」との立て看板の前で記念写真を撮りました。聞くところによると、入学式と桜の開花が合わないので、校長先生が入学生の保護者に連絡し、「満開の桜を背に記念写真を」と呼びかけたとのことでした。63年前の入学生になる私たちは、ちゃっかりとそれに便乗し、コーラスの練習に来ていた子供たちにも入ってもらい、わいわい言いながら記念写真を撮ったのです。その都度近くで練習しているテニス部やソフトボール部の中高生を捕まえて「若く・美人にとってネ!」と現実を無視した無理な注文をつけてシャッターを押してもらいました。
 学校を一周して、ビックリしたのは、思う存分走ったと思っていた森が、本当に小さくて走れないぐらいの狭さだったことです。そして、隣の神社や裏門の塀を乗り越えて帰ったこととか共通の思い出もありましたが、同じ学校生活をしたはずなのに、一人ひとりが「自分の思い出の場所」を持っているのも面白く思いました。

 昼食は、駅前のホテルでとりました。3人増えて12人が時間のたつのを忘れてしまうほど、昔のことを話し合いました。男子13人中6人が出席でした。終戦直後の混乱な時期であり、私たちの下の学年が2クラス、その下が3クラスだったのに、私たちの学年は1クラスだけでしたので、下の学年とは何の試合をしても負けてしまうし、クラス内では女子が33人もいたので、すべてが女子のペースで動いてしまい、男子の「居場所」が無かった分だけ結束が固かったのでしょう。不思議と「ケンカ」した記憶がないのです。半数ぐらいが小学校3年からの同級生で、3年次担任の女の先生、新卒で4・5・6と持ち上がり担任の女の先生を懐かしく思い出しました。2人に共通していたのは「厳しいけど子供たちからは慕われていた先生」だったということです。5年で転校したある男子がこう述懐しました。「自分はたったの2年間だったけど、やっぱり "星美" は懐かしい。だから同窓会となるとのこのこと出てきてしまう」と。聞いていた皆は、"自分もそうだ" と心から頷くのでした。別の時のクラス会で、ある男子が言ったことを思い出しました。「自分たちは "星美" に入って損したと思っている。毎日のようにシスターから、神様やマリア様の話を聞かされていたので、他の人のように "悪いことやインチキ" ができなくなってしまった。"人生を太く短く" 生きられれば、それはそれで楽しいのでしょうに!!」と。その時も懐かしく笑いが続いたのでした。

 小学校を卒業しても、比較的同級生の動向は伝わってきました。年賀状等で連絡できているのは18名います。1968年の私の叙階式には、3年の担任の先生と2人の友だちと妹が参加してくれました。40歳の時初めて大々的にクラス会を開き25〜26名が参加しています。10年ほど前は新潟まで6年の担任のところにお邪魔し、私の「サレジオ高専」にも7名ほどが見学に来ました。この鷺沼教会にも2年前は、その年に亡くなられたT君の「慰霊ミサ」を私が頼まれ小聖堂で6名の参加を得てお捧げしました。また今年の秋には3年次の担任を囲んで「同窓会」を開き、来年は新潟の先生のところに行く計画を立てています。3年生の先生に電話しましたが、出席して下さるとの返事をいただきました。「でも本当は、あなたたちの心の中にいる若くてピチピチしている先生の姿を壊したくはない、という気持ちが、半分ぐらいあるのよ!!」と口では言われていましたけど……

 一人ひとりの人生にはいろいろな「出会い」があることでしょう。こころ寂しい出会いもあるし、こころ豊かな懐かしい出会いもあるでしょう。星美学園小第6期生での出会いは、私にとってはこころ豊かで、いつまでも大切にしたい「出会い」です。
 

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