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鷺沼教会月刊誌 Communio (コムニオ 一致)

2012年1月号
かわる
新年明けましておめでとうございます
今年も、主の喜びと恵の多い年でありますように祈っています
助任司祭 アキレ・ロロピアナ
 
今回のコムニオのテーマを拝見した時、"かわったテーマだな" と思いました。へたをすると、かわったことを書いてしまうのではないかと、心配になっています。

 さて、ここはアフリカのウガンダ。エンテッベ市から24キロ離れた、カプチン会が経営する黙想の家で、サレジオ会員の黙想会中です。
 標高1210mの丘陵地帯で、遠く彼方にヴィクトリア湖が見えます。初めてアフリカを訪れている私にとっては、何もかもが新しい。見たこともない美しい花、面白い鳥、怖い昆虫。窓から見える景色は夢を見ているようです。赤道直下で、昼間は暑いですが、朝晩は涼しく、よく眠れます。もちろん、蚊帳に守られながら。蛇口から水は出ますが、チョロチョロ。お湯は出ません。電気はありますが、毎晩のように停電。それに備えて、各部屋には蝋燭が整えてあります。インターネットも完備されているのですが、つながる時が少ない。食べ物はかなり珍しいものですが、おいしいものもあります。今夜は晴れ。星がきらきら輝いており、こんな星の多い空を見るのは初めてです。心が奪われるほど、すばらしい星空。
ウガンダの教会
ウガンダ・エンテッベ市のブゴンガ教会
©June from malaysia
 黙想会の参加者は17名。アフリカ人が最も多いですが、ベトナム人、インド人、スロヴェニア人、イタリア人の宣教師もいます。初めて出会う人が大部分ですが、ドン・ボスコの精神が漂っており、家族の中にいるような感じがします。私を除いて、全員がここウガンダ、あるいは南スーダンで福音宣教や教育活動に励んでいる司祭や神学生で、難しい、場合によっては過酷な環境の中で生活しており、まことに頭が下がります。

 黙想会の最終日。この日は雰囲気が特別です。5日間、話を聴いたり、多くの祈りや黙想をして過ごした後、ゆるしの秘蹟を受けます。そして恵みでいっぱいになった新たな心で、それぞれが自分の働き場に戻って行きます。南スーダンのストリートチルドレンや、ウガンダの素朴な職業訓練校、貧しい小教区、それらがこの宣教師たちの働き場です。治安も悪く、貧困がはびこっていますが、微笑みながら、現地の人びとのために最善を尽くしています。
 "黙想会中、おかげさまで心の充電をすることができました。ありがとうございます。これからも頑張ります" と言ってくれる時、一人一人をやさしく抱いてやりたい気持ちになります。そして "また会いましょうね" と言われる時、天国のことを思います。きっと、天国でまた会えるでしょう。

 黙想会が終わってから、2日間、実地課程の5名の神学生研修会が行なわれることになりました。3人は西アフリカ出身、2人はベトナム人ですが、5人とも南スーダンの若く逞しい宣教師です。彼らを取り巻いている厳しい環境、彼らが直面している大きな問題、特に彼らが教育している若者の話を聴いて、私は赤面しました。彼らこそ本物の宣教師だな、と思いました。
 黙想会後、また研修会後も、参加者の何人かが、"おかげさまで、何か変わった" と言ってくれました。信仰生活や奉献生活において成長するということは、結局、良い方向にかわるということではないでしょうか。イエス様も、洗礼者聖ヨハネも、人びとに一番呼びかけたことは、回心すること、つまり「かわる」ことでした。
 今回、初めてアフリカ人と触れ合う機会を得て、威厳のある、意識の強いパーソナリティの持ち主だと感じ入りました。そしてこのことは肯定的な印象として心に残り、私自身を豊かにし、何かがかわったという気持ちを覚えさせています。

 新しい年が始まりました。今年こそ、世界中の貧しい人たちの暮らしが少しでも良い方向に変わり、そして私たち一人ひとりの生き方も、少しでもキリスト者らしい生き方に変わって行くことができるように、願っています。
 

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